お知らせ

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2011年3月14日月曜日

最高のチーム

職場の我がチームは全員金曜は泊まり込み
今朝も電車が止まっている中
バスの乗り継ぎ等を酷使し全員集まった。

理由は停電
通信インフラ業界が一番恐れるのは停電である。
我がチームのメンバーは停電の恐ろしさを知っているから
全員が必死の思いで駆け付けた
停電が怖い要素には2つある。

1. 自社システムが停止するリスク
社内システムは基本的には自社発電システム配下にある
停電になった場合でも48時間以内であれば稼働可能だ
だけど一部のシステムは自社発電システム配下に無い
UPS(無停電電源)配下にはあるが
UPSの給電時間は1時間程度なのだ。
これは停電時に稼働する為の物ではなく
安全にバックアップを取る猶予程度の時間稼ぎしかできない
3時間の計画停電には耐えられない・・・
対策として2つの作戦を決行した

A作戦 徹底的に節電してUPSの寿命を延ばす
お客様に直接影響の無いシステムを落として消費電力を徹底的に節約
セキュリティー入館システムや経理システムなど全て止めた
エレベーターも止め、オフィスの照明も落とした

B作戦 重要システムのUPS配下から自社発電配下への移動
しかしこれは非常に難しい。移動の際にシステム停止を伴うからだ
これを回避するため、UPS配下にシステムを残しつつ
同じ機能をコピーした機器を自社発電配下への移動していく作戦を取った
とはいえこの作業は容易ではない
システムを熟知したプロフェッショナルでなければ
同じ機能のコピーなど急に作れない
だがコレをやってのけた。

2. 停電地域から復旧したお客様からのアクセスラッシュのリスク
一番怖いのはこれだ、インターネットを使っているお客様はたいてい
モデムなりTAなりBBルーターなりを使用していて
これは通電しっぱなしだと思う。
PCを使うたびに電源を入れたりしていないはずだ。
これは正しい使い方だけれども、停電時には恐ろしいリスクになる。
停電から復旧したモデムやTAやBBルーターは
全ての家庭で一斉に起動し大量同時アクセスが行われる
システム側はこのような同時集中アクセスには耐えられないのだ。
急遽、停電地域との間のネットワークに
DHCPトラフィックシェイプを実施した
これは通電直後にIPの振り出し要求到達を遅くするものだ。
停電が行われた第5グループの復旧を無事しのぐ事が出来た。

本来こんな仕事は一日で出来るような規模じゃない
でも我がチームは一致団結し最高のチームワークでやってのけた。
4月末まで計画停電は続くようだから
まだまだ長い戦いになるけど
最高のチームだからまたやってのけるだろう。

被災地で戦ってる人達に比べれば
これぐらいどうってことない

インターネットは水道、電気、ガス、電話に続く
ライフラインとなった。
こんな有事の時だからこそ
我々は頑張らなくちゃいけない。
最高のチームとして誇りを持ってるから頑張れる。